いきなりで申し訳ないのですが、最初にこの喜びを伝えさせて下さい。
な、なんと・・・この記事を公開した翌日に公式様の目に入り、作品への愛を伝える事ができました。
感無量です。
と喜んでいたのも束の間、
あの五月さんも読んでいてくれたみたいです。
もうなんというか、自分にこんな幸せな事があっていいのだろうか。
ファンとして、トレーダー(目標は遥か遠くですが)として、これ以上の喜びはありません・・・
これを糧に、これから先も頑張っていけます。
本当にありがとうございます!!!!!
(以下本文)
今回は、私の大好きな”WORLD END ECONOMiCA”(ワールドエンドエコノミカ)
という作品の紹介をします。
以前からTwitterの文字数に縛られずに思う存分語りたいと思っていましたが、
ブログを始めた事で、ついにそれが可能となりました。
ではいきます!
~WORLD END ECONOMiCAとは~
この作品は、ライトノベル「狼と香辛料」の作者である”支倉凍砂”氏が率いる同人サークル
”Spicy Tails”制作の、全3部(2013年完結)からなるビジュアルノベルです。
小説化もされており、奇跡的な経緯(後ほど書きます)により、
コミカライズ&アニメ化プロジェクトが現在進行中です。
以下あらすじ(こちらから引用)。
― 月への移民が腰を落ち着け、十六年余りが経った頃。
人類のフロンティアを埋め尽くす摩天楼で、
多くの者たちが見果てぬ夢を追いかけている時代。
月で生まれ、月で育った少年ハルもまた、見果てぬ夢を見ている一人だった。
彼の夢は、前人未到の地に立つこと。
そのためには、資金が必要だった。圧倒的な資金が必要だった。
少年ハルが向かったのは、百年の昔から人類の欲望を呑みこみ、
時には叶え、時には無慈悲に打ち砕いてきた場所だった。
そこを支配する重要なルールはたったの二つ。
一つ、損をしないこと。
二つ、一つ目のルールを絶対に忘れないこと。
このルールを守れた者のみが、莫大な富を手にすることができた。
あらすじでもうワクワクしますね。金融×SF×青春がテーマとなっています。
恐らく現代から100~200年後?の世界でしょうか。
実在する世界一の投資家、ウォーレン・バフェット氏の名言が語り継がれている所も良いですね。
この世の富が集中すると言われる月面都市で、月面生まれ月面育ちの少年ハルは、
自身の途方もない夢を実現できる唯一の場所である”株式市場”へと足を踏み入れます。
金融先進国である月面には金融業界の大物達が数多く存在します。
その大物達を相手に、類稀なる数学の才能を持つ少女ハガナと共に、
全身全霊を懸けて戦っていきます。
~近未来SF!~
上にもありますが、恐らく現代から数百年後の近未来、月面都市が舞台となっています。
この月面都市は資本主義の最前線で、地球を含めて世界一高いビル、世界一豪華なホテル、
世界一広いショッピングモールなどが数多く集まっており、多くの地球人が憧れている場所でもあります。
原作のビジュアルノベルでは、BGMを聴きながらストーリーを進める事ができるので
雰囲気をよく掴めるというだけではなく、描き込まれた美しい景色を沢山見る事ができます。
月面都市を覆っているドームを管理している大企業”エメラルドインダストリー”は
最初から最後までストーリー上で重要な位置を占めており、他にも重要な企業や組織が沢山出てきます。
このような舞台設定だけでもロマンたっぷりで、とてもワクワクしてきます。
~全て実話に基いている!~
この作品の素晴らしさは、SFでありつつもそこで起きる出来事は全て実話が元になっており、
非常にリアリティが高い点にあります。
エピソード1は、個人のトレードを舞台としたミクロな世界のお話です。
作者の支倉凍砂さん自身が大のマーケット好きであり、話を読み進めていくと分かるのですが、
トレードシーンの臨場感とリアリティが凄まじいんですね。
既にトレードをしている方は特に共感できる部分が多いのではないかと思います。
私は、損をするシーンを読んだ後3日間くらいは食欲が無くなってしまいました(笑)
エピソード2は、企業の粉飾に関するお話です。
ネタバレになってしまうのであまり詳しくは書けませんが、
アメリカで実際に起きた大事件が元となっています。
読了後に調べてみると、とても面白くて勉強になります。
エピソード3は、リーマンショックです(直球)。
1では個人規模の話でしたが、今度はマクロな世界の話になります。
金融に詳しくない方でも、リーマンショックという単語だけは聞いた事があるかと思います。
そのリーマンショック級の崩壊が月面で起きてしまう事により、
主人公ハルの故郷である月面都市は、かつてなく深刻な事態に陥ります。
ハルはこの8年間で失ったもの、取り戻したものの全てを信じ、
人生最大の”取引”へと身を投じていきます。
”事実は小説よりも奇なり”という諺がありますが、金融の世界においては特にそれが顕著で、
作者の支倉凍砂さんも、勉強のため沢山の書籍を読んでいく内に
どちらがフィクションか分からなくなってしまって苦労したと仰っている程です。
金融をテーマにした作品はこの世に数多くありますが、フィクションとリアリティのバランスが
ここまで絶妙に取れた作品は他にないと思います。
~登場人物が最高に格好良い!~
登場人物が、最高に格好良いです。
主人公ハルと、相棒のハガナ。ハルの師であり宿命の相手であるバートン。
天才、エリート、それに劣らない努力家、クオンツ、投資銀行の幹部、ファンド、アナリスト、企業のCEO、
などなど。この作品には、金融業界の大物が数多く登場します。
そしてこれらの登場人物に相当する人物が、現実にも必ず存在します。
例えばエピソード2で企業の不正を暴くため戦った主人公に相当する人物も、
今まさに現実世界のどこかで生活しているはずなんです。
決して表舞台には出て来ない人物、メディアに多数出演し大きな影響力を持つ人物。
主人公は、様々な思惑が行き交う金融業界で、様々な人達と協力し合い、戦い、出し抜いていきます。
この作品は3つのエピソードがありますが、中でもエピソード3のOPは登場人物の格好良さが際立っていて、
もう何度見たか分からないくらいです。このOPに出てくる人達、皆凄い人達なんです。
登場人物一人一人に信念があり、その信念のために戦っています。
そう、ご存知の方は驚いたかもしれませんが楽曲を提供して下さっているアーティストの方が、
かの”岸田教団&THE明星ロケッツ”様なんです。
歌詞も世界観も、WEEの内容や主人公の気持ちをとても熱く表現してくれています。
~青春!~
ここまで書くとゴリゴリの金融モノみたいですが、この作品は金融と青春が両立しています。
主人公のハルは全作を通して金融の世界で戦っていますが、
それ以上に、ハガナという少女の事を一途に想い続け行動をしています。
実現できなければ自分は生きている意味が無いと言えてしまう程の、大きな夢。
その夢のためなら何でもやるし、食い繋ぐためだけに仕事を続ける一生に何の意味があるのか、
と考えていたハルですが、ハガナやその周囲の人々と出会い深く関わっていく内に
その心境に少しずつ変化が生まれていきます。
トレードシーンの心理描写も凄いですが、ハガナとのシーンも同じように、強く心にくるものがあります。
トレーダー・投資家の方は特に、現実でも同じような葛藤をしたり悩んだりした事があると思うんです。
これもネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、
ただ単に青春しながら金融の世界で戦うという2つの要素をプラスしただけの構造ではなく、
作中の金融世界での出来事とハガナを巡る展開は、人々の想いや信念が複雑に絡み合っており、
絶対に切っても切り離せないものとなっています。
何もかもが綺麗に繋がりエンドへと向かっていく様子は、本当に素晴らしいとしか言いようがありません。
~コミカライズ&アニメ化プロジェクトについて~
現在進行中のコミカライズ&アニメ化プロジェクトについて話します。
まずは以下のリンクをご覧下さい。このアニメ化プロジェクトを始めた伝説的投資家・片山晃さんのブログで、
アニメ化が決定した経緯が綴られています。
私が説明できる事はもう無いですね!笑
ここに全てが書かれています。
そして、完成したアニメ用PVがこちらです。
( ゚Д゚)・・・・・
うわああああああああああ!!!
ハルが・・・ハガナが・・・・
皆が喋って動いている!!!!!
これは本当に衝撃的な出来事でした。私の人生でこんな奇跡はもう起きないのではないかと思うレベルです。
この発表がされる数日前に、なぜか唐突にSpicyTailsさんのTwitterをフォローしようと思ったり、
支倉凍砂さんという作家が生まれ、WEEという素晴らしい作品が生まれた事、それと出会った事、
片山晃さんという熱い気持ちを持った投資家が生まれた事、
アニメ化が決定した事、そのアニメ化プロジェクトにクラウドファンディングという形で参加させて頂けた事、
エンドロールに自分の名前を残せた事。
アニメ化までは決して簡単な道ではないと思いますが、これからもずっと応援しています。
アニメ化に先駆けて、コミカライズ化の企画が進んでいるようです。
こちらは既に原稿の段階まで来ているようで、すごく楽しみです。
WEEの公式Twitterができたので、最新情報はこちらで更新されると思います。
~最後に~
今回は概要という事で(他にも色々書いてしまいましたが・・笑)ざっくり書きましたが、
SteamやNintendo Switch、文庫版、Kindleなど色々な媒体で販売されていますので、
これを機に興味を持って下さった方は、是非WORLD END ECONOMiCAを手に取って頂けたらと思います。
読んで絶対に後悔しない、値段以上の価値が詰まった素晴らしい作品です。
そしてかなりの勉強になります。
相場を始めるなら最初にWEEを読むのが良いのではないかと真剣に思うくらいです。
私自身、相場に関する知識が全くない頃にこの作品と出会いましたが、
厳しい世界でどんな事があっても諦めずに苦難を乗り越えていく主人公の様を見ていると、
心の底からやる気と勇気が沸いてきます。
相場の怖さや、決してやってはいけない事、大切な事も沢山勉強できます。
用語や仕組みも初めは分からない事だらけでしたが、内容をしっかりと理解したいと思い勉強を続けた結果、
現在では話を全て理解できるようになったと自信を持って言えるようになりました。
知識の面でも、信念の面でも、今の私が存在するのは紛れもなくこの作品と出会えたからこその結果であり、
心から感謝しています。
ー2021年6月15日(火)ー