【先物】2024年8月 ~先物取引の記録[4ヶ月目]~

先物取引を始めて4ヶ月が経過。

 

~成績~

先月の絶望も束の間、今月は8月5日の歴史的暴落の時に空売りをし続け、総資産が311万円→437万円と一気に増えLH(ライフハイ)を突破する。先物に入門してから、何年経てば取り戻せるか全く分からなかった先物のトータル損も一気に0となり、ほんの少しのプラスに転じた。まさか1日で全部取り戻せるとは思いもしなかった。

神にでもなった気分だったが、今思えば運が良かっただけであり、再現性の欠片もない。ただ、これによりXのアイコンを封印されし者からハガナさんに戻す事ができた(トータルがプラ転したらアイコンを戻すと決めていた)。

しかし、8月7日以降は損切り貧乏が続き、月末の資産(取引日ベース)は357万円となった。せっかく戻ってきたハガナさんアイコンを再び封印する気にはなれなかった。

以下、4ヶ月目(8月)の損益。

+45万円(+15%)

LHを突破した日、美味くて結構高い寿司をUberで頼み、ピンクのモンエナで流し込んで食べた。最高の気分だった。今年の目標であった500万円もあと少しで達成できるし、まだ年末まで4ヶ月も残っている。

先物を始めてから初めて利益が出た月となったが、心の底では全く自分の実力で勝てている感じがせず、不安が拭い切れない。暴落が起きる事自体予想もしていなかったし、自分が8月5日にトレードできたのも会社がたまたま振休だったからというだけで、その日が無ければ大損で終わっていた。

ただ、当時は大きな利益で有頂天になり、これらの不安を全て無視して、きっとどうにかなると思い込んでいた。

暴落の翌日~月末にかけての20数日間は損切り貧乏が続いた。短期トレーダーにしては長期にわたって損が続いているにも関わらず、一時の利益を思い出して「まだ大丈夫」と現実逃避をし続けていた。不安に向き合っていなかったと言うべきか。

最近読んだ良書「失敗の科学」に書いてあったが、失敗者の特徴は、上述した自分のように不安を軽視して真剣に考えず、失敗に対するセンサー・改善意識が弱い傾向にあるらしい。

 

~約定一覧~

以下、約定一覧。ダウンロードボタンを押すとPCに保存されてしまうので、ホイールクリック等で別タブ開き推奨。今までは一応編集で注文番号の部分だけ消していたのだが、よく考えたら最初からスクショ部分に入れなければ良い事に気が付いた。

トレード数多すぎィ!

 

~取引チャート~

以下、約定一覧をチャート上にプロットしたもの。限月交代し過去チャートが見られなくなってしまうという失態を犯したため、8月9日までしかない。トレード数が多すぎてカオスになる部分は、まず勝ちトレードを省略→それでも見づらい場合は損益が小さい順に省略という順番でやっている。

 

~感想色々~

利益が出た月なだけあって、当時のメモを見てみると「相場完全に理解した」的なものが多く今となってはとても恥ずかしいが、ありのままその時感じた事を残しておこうと思う。

 

・神に感謝

たった1、2日の幸運で、いつも通り大損で終わる筈だった月が過去最高の月になった。先月に株のポジションを全て手仕舞いしたのも、我ながら良い行動だと思った。しかし、これらは完全な偶然と幸運であって、自分の実力でも何でもない。ここまで大きな値動きが発生する日は人生で何度あるのだろうか。先物のサーキットブレーカーが発動するのは初めての体験で、それが1日に2回も起きた。そんな事よりも、普段の値動きで利益を上げられるようにならなければ意味がない。このままでは終わる気がすると薄々思ってはいるが、どこか本気になれない。なぜなら利益が出ているし、この世界では結果が全てだから。きっと自分が恐怖で縮み上がる程の大きな痛手を負うまでは、決して本気にはなれないのだろう。

 

・アーロンチェア欲しい

先物のトータル損益が一気に0へと戻り、利益に転じた。途端に物欲が沸いてきた。アーロンチェアが欲しいが、長期で考えれば早く買う程お得だと言っても資産の約10%を使うのは気が引ける。複利で資産を増やしていきたい時期でもあるし、お金を使っている場合ではないとも思う。テスタ氏が利益に応じて段々と家賃を上げていくという背水の陣をやっていた話があるが、椅子1つで迷っている自分からすれば正気の沙汰ではない。覚悟が決まりすぎている。半年待ちの椅子ではあるが、あと数ヶ月好調な成績を残し、今年を満足にプラスの成績で終えられたら購入する事にして、とりあえず見送った。寿司は美味しかった。

 

・トレンド相場では誰でも利益を出せる

自分のような弱小トレーダーでも、分かり易いトレンドさえ発生すれば大きな利益を残せる事が分かった。レンジ相場での成績は依然トントンかマイナスなので、レンジでいかに仕掛けずに損を減らすかが大事なのではないか。しかし今回のような急落や急騰は滅多に起きるものではなく、1日~数日限りの話であればトレンドフォローが良いのだろうが、普段はレンジを前提にトレードするのが良いのではないか。トレンドフォローが大切だというのはよく書籍にも書かれている事だが、超短期ではトレンドなのかレンジなのか、毎月のように悩んでおり、まだ答えは出ていない。でも少しだけトレンド派になった気がする。どこからどこまでを自分にとってのトレンドとするか、その定義をしっかりしていないから答えが出ないだけという説も考えられる。

 

・ロット問題

このまま自分が継続して勝てるトレーダーになったとして、この調子で資産の大きさに合わせてロットを上げていけるのだろうかという不安がある。不安があるという事は、損益を過剰に意識してしまっており、%ではなく金額で考えてしまっている証拠でもある。これはあまり良くない。先人達は本当に凄い。

 

・憶トレになったところで問題

超短期間で大きな利益が出た事によって、自分が億トレになった状態を多少リアルに想像する事ができた。しかし、もし自分が億やそれ以上の資産に達したとしても、資産の大きさを自慢するような気にはならないだろうと思った。14~20歳頃まで人生を懸けていたFPSゲームも、末期の20歳頃に、自分がプロになった先には何があるのだろうかと考えた事がある。周りから途轍もなくチヤホヤされるというのは悪い事ではないし健全なモチベーションだとは思うが、逆にチヤホヤされる以上の事は何もなく、ずっとやられてもそれが当然になって、飽きてウンザリしてきてしまうと思う。少なくとも自分は、それを目標にしても必ずいつか虚しくなる瞬間が来るという感覚があるし、既に半分そうなってきていた。きっとトレードでも同じで、資産の大きさに関しては自分が満足できるラインをどこで引くかが重要で、資産が増えてきたら再びそのラインが上に更新されるのだろうが、その前に、できるだけ早めに他に何が満足か考えて気付いておかなければならない気がする。上を目指さなければそもそも上に行けない説はあるのだが、今の自分は、不可能・できる気がしないと思った事を達成するまでの過程が好きなので、やはり今の自分が不可能だと思っている億というラインを達成するまでの過程で何を考えたのかという部分を大事に行動していきたい。このブログもそのために始めたし、達成できずに終わったら終わったで、しっかりと包み隠さず全てを記録しておけば、これを読んでくれている人達にとって有用な敗者の記録とする事ができる。

 

・操作面

マネックストレーダーでは板で注文したい価格の部分をダブルクリックする事でスピード注文ができるのだが、値動きが速い時に気配追従にチェックを入れているとクリックとクリックの合間に板が上下に動き(ワンクリック×2扱いになる)注文できないという事が度々あったので、気配追従をオフにして損切りの価格でカーソル待機しておくようになった。しかし、気配追従オンの状態でも成行で注文できるクリック箇所が用意されていたので、無駄な技術である事に後で気が付いた。

 

・自分に裁量トレードが向いている理由

あくまで自分の場合の話だが、裁量トレードは全ての結果を自分の責任にする事ができるので行動の改善がしやすいという事に気が付いた。指標を増やすと、失敗した時に何が原因なのかを特定するのが難しいし、自分ではなく指標が悪かったのだと、他責思考を助長してしまう。短期トレードになったという事もあり、今は移動平均線すら無くして、ローソク足しか見ていない。4種類(日足・60分足・3分足・1分足)の時間軸でチャートを表示しているが、メインの3分足で出来ないようなトレードは全て見送る事にしている。取引を振り返るのが3分足のみなので、3分足以外でトレードしたら元も子も無くなってしまう。※日足・60分足→トレンド判断用/1分足→仕掛けのタイミングを細かく計る用、利益を伸ばしたいので手仕舞いの時は見ない/3分足→メイン

 

・最小ロットで全然いける

フルレバでなくとも、最小ロットでも十分満足のいく利益を残せる気がしている。しかし今の所はフルレバでも深刻な問題にはなっていないのでフルレバ取引を続けている。幸運のお陰でしかない事は分かっているのに、まだ止められない。誰か止めてください。

 

・感情で取引しない

取引の根拠が感情になっていないか?自分の希望だけでポジションを保持していないか?等、常に自問する。希望や恐怖で考えずに、淡々とチャートの観察と注文だけを行う。何度も学び書いてきた事ではあるが、分かっていても未だに難しい。

 

・アルゴ・・・?

デイトレを始める前は、短期の世界はアルゴやAIが支配しているので人間は勝てないと思い込んでいたが、そんな事もないと思えるようになってきた。アルゴが勝っていても人間の強者が勝っていても結局は同じ事で、自分が負け始めたのならそれらに対応して更に勝てるようにやり方を変える必要があるという事はいつの時代も変わらない事だと思う。

 

・行動速度

思惑通りの値動きをしてリスクが大きくなってきたら迷わず手仕舞い注文をしたり、思惑と違う値動きであれば損切りラインに達する前でも手仕舞いしたりと、行動のタイミングが少しずつ速くなってきた。ただ、トレード数がかなり多くなるし利益もあまり伸ばせないので、良いのか悪いのか分からない。勝率が高ければ良いのだが、そこまで高くもないので精度を上げるか利益をもっと伸ばさなければいけない気はしている。

 

・逆張りについて

全体的に、誰でも分かるような素直な値動きに対しては逆張り思考になってきた。素直な値動きで単純に仕掛けて振り落される事が多いためこうなった。素直に飛びついた人が損切りするタイミングを想像して仕掛けたり、思惑通りの動きをしている最中に利食いをしたりするようになった。損は減ってきたが、まだまだこれでは勝てる感じがしない。自分の逆張りが下手なのと、何もかも逆張りをするのは正しくないという可能性が頭に浮かんできた。そもそも逆張りをするのはトレンドフォローの際に仕掛けのリスクを極力減らすためな訳であって、利食いに関しては素直な値動きだとしてもそれに乗り続ける形が正しいのではないかと思った。

 

・速すぎる値動きには手を出さない

現時点で、指標発表直後などの急激な値動きの際に行ったトレードは連敗が多く、そもそも指標発表の時間を把握もしていなかった。感情でトレードしやすいタイミングだし、そもそも人間に反応できない速度で値が動くので、自分の思った値段で約定ができず、それならばトレードをする意味がない。落ち着くまでは手を出さないか、最小ロットで取引するのが吉だという考えになってきた。

 

・何をやっても損切りになる

自分が順張りをしても逆張りをしても、何をやっても損切りが続くような時があるが、恐らく損切りラインが狭すぎるのだと気が付いた。これは明らかにロットが大きすぎるのが原因で、余裕を持った損切りラインを設定できるロットで取引しなければいけない。ロットを小さく、利食いの時間軸を大きく、リスクリワード比率を大きくする。株が上手くいっていた時には分かり切っていた事なのに、デイトレードになると何故かとても難しい。

 

・自分が何をやっているか理解する

自分が何をやっているか理解して行動しなければ失敗時の対策も何も立てられないので、行動に根拠を持つ必要がある。チャートのどの部分を狙っているのか、どういう仕組みで、どういうスタイルで利益を出そうとしているのか自分でも理解できていない事が多い。

 

・書籍

今月は「失敗の科学」、「知られざるマーケットの魔術師」の2冊を読んだ。失敗の科学では、失敗に向き合って1つずつコツコツと改善していく事の効果や、失敗する人間の特徴を学び、失敗を軽く考えて放置せずにしっかりと向き合う必要性を強く感じた。知られざるマーケットの魔術師は2周目になるが、面白い個人トレーダーが沢山いて、自分のスタイルを貫く事が大切なのだと自信を持つ事ができた。内容全てを覚えておける程頭が良い訳ではないのでアバウトな感想にはなるが、こんなもので良いと思う。例えば人間が誰か尊敬できる人から何かを学ぶような時も、印象に残った一言や、うっすらとした全体的なイメージが自分に影響を与え、人生を変えてくれる事が多い。本も同じで、この小さな学びを積み重ねる事で少しずつ人間が成長していくのではないだろうか。どちらも素晴らしい書籍で、今の自分に必要な事ばかりだと感じた。また時間が経ったら読み直したい。その時にはまた一つ学びがあるのだろう。

 

手法面

手法面は正直他の人からしたらどうでも良い事だと思うので、殆ど自分用に殴り書きとして残しておく。

少しでも思惑通りの値動きを確認してから仕掛けるorブレイクで仕掛けるつもりだったのを、少し欲張って一瞬の反発に逆張りして仕掛ける。トレンド中に必ず数回は押す事を前提にする。プラマイ0撤退を合理的なものにするために押し・戻りからの再開で増玉しそこを手仕舞いポイントにする。機会を待つ。大局観が大事。増玉はトレンドがある時。逆張りはタイミングが大事なので直感大事。逆張りにしても、更に落ち着いてタイミングを計る。

 

 

ー2024年10月13日(日)ー