今回は、自分を信じてトレードを続ける事について書こうと思います。
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自己紹介後の初めての記事になるのでどんな内容にしようかかなり悩んだが、いつ読み返しても役に立ち、やる気を出せるようにと、自己啓発的な事を書いていこうという結論になった。とても臭い文章に見えるかもしれないが、それは自覚している。自己啓発なのでご容赦願いたい。
このブログは自分が定期的に読み返して自分の役に立てるという目的が主になる。人それぞれ信じる事は違うし、このブログに訪れてきてくれた100人の内、1人でも役に立ったと言ってくれる人がいたら最高だなと思っている程度である。
相場の世界に入った理由だって、正直に言ってしまえば殆どは自分のためではないだろうか。
しかし、自分のためにやっているからこそ多くの人が信用してくれる内容にする事ができるとも考えている。
この記事はメンタルカテゴリになるが、メンタルといえば自分が今までの人生で一番長い時間苦しみ、悩み、考えてきて、一番多くの改善をしてきたものになる。
現在は自分や周りのマイナスになるような事は極力言わない、思わないようにしているし、特にそれを意識しているという事もなく、既にそのような性格の人間だと言える(これが本来の性格で、元の自分を出す事ができるようになっただけかもしれないが)。
恐らく今の自分を見ても昔の悲惨な状態を全く想像できないと思う。現在は特に何も気にする事なく、リアルでもネットでも様々な方と交流させて頂く事ができ、本当に恵まれていて、ありがたい事だと思っている。
自分語りのカテゴリになってしまいそうなので簡単に書くが、自分の人生の大半は酷いものだった。
とはいいつつ、暗い話でもなんでもない単なる事実として読んで欲しいのだが、自分は幼少期から生まれつきなのか後天的なものなのか、世界に対して極度に恐怖を感じてしまう脳(はっきり言えば精神疾患)だったようで、外に出かけた際は文字通りずっと下を向いている事しかできなかった。
後々分かった病名を挙げると、場面緘黙症・嘔吐恐怖症・視線恐怖症(他者・自己・脇見)・表情恐怖症・様々な対人恐怖症・社会不安障害・自律神経失調症などがあった。全てが恐怖に由来するものだが、それぞれが全く違った症状で、一つあるだけでも日常生活が著しく困難になるようなものだった。嘔吐恐怖症・視線恐怖症に関しては重度の部類だった。
外を1歩ごとに歩く行為が怖い。声を発するのが怖い。音が怖い。乗り物が怖い。人間が怖い。表情が怖い。心を踏ん張らなければ体を動かす事ができない。恐怖で頭が働かない。常に無理をしているので何をするにもぎこちない。しっかり自覚はあるためそれが更に辛い。
これが一番古い記憶が残っている3歳の時点で、なぜそんな状態なのか原因を知る事すらできない。
しかし、ごく一部の友人の前や家の中だけでは自然そのもので本当に普通に過ごせていたので、至る所で不思議な顔をされたり、色々な事を言われた。家では普通なので病院に連れていかれる事もなく、一人で悩んで考え続けていた。
今でこそ人並になれたとは思う(きっと9割方後天的なものだったのだろう)が、様々な恐怖を克服していくのは絶望的に難しい取り組みの連続だった。
これらの話は今までリアルの誰にも話した事がないので、自分以外に知っている人は一人もいない。
これでもかと言うくらい惨めで情けない、醜態を晒すような出来事なんて沢山あったし、恥ずかしい、悔しい思いも沢山した。性格がひん曲がった時期もあった。まあ誰でも生きていればそういう事はあるとは思う。
しかし今はそんな自分も貴重な経験だったと思えるし、諦めた事は一度も無かった。
”諦めない”という言葉には一応理屈がある。諦めさえしなければ、何がどう転んでも大丈夫なのである。良い結果が出たのならもちろん最高だし、一生良くならないまま終わっても、諦めずに続けていたのなら後悔をする事はないと思う。
これだけ頑張ったのに効果が無いなんて、しょうもない取り組みだったと笑って力を抜く事くらいはできるし、無駄な努力だとしても、メンタル改善のために世界一努力した人間として君臨する事はできる。
ただ、自分だけでなく誰でも人生で辛い事があるのは同じである。トレードでも、誰しも必ず辛い経験をする。
だが、どんなに絶望的に思える事でも、いつしかそれらを忘れてしまえるくらいに改善する日が必ず来ると思っているし、トレードではないが実際に何度もそのような経験をしてきた。
相場の世界で大成功しているのは1%どころかほんの一握りの人間だけで、全体の95%はマイナスの成績だという話をよく聞く。確かに本当の事なのかもしれない。しかし、そういった話は相場を諦めてしまう程のものなのだろうか。
上には上が沢山いるので自慢にもならないが、以前プレイしていたFPSでは自分に色々な欠点がありながらもランキングの上位0.5%まで上達する事ができ、トレードもFPSも、物事を上達させていく過程として考えれば共通している部分があるとよく感じる。
絶対に諦めない気持ちを持って続けていれば、少なくとも5%には入れると思う。
これもよく聞く話だが、トレードに取り組む過程というものは、足元も見えない真っ暗なトンネルの中をただひたすらに歩き続けているようなものである。
最終的には信じられないことにプロとまともに戦えるランク帯に居続ける事ができたFPSも、始めてから4年間くらいはずっと負け続けていたし、自分は普通の人には追い付く事ができない人間なのだと思い込んでいた。様々な精神疾患に悩まされていた時期も、真っ暗なトンネルどころの話ではない。
そしてトレードにおいて現在の自分は弱小トレーダーだし、全く未来が見えない。このまま歩き続けていて出口が見えてくるのかどうかすら定かではない状態が何十年も続くかもしれない。仮にトンネルを出たとしても、なにか巨大で過酷な山が目の前に佇んでいると思う。
しかし、自分と他の99人が全く同じ状況になったとして、現在この距離まで歩いている人は何人いるだろうか?
難しければ難しいほど、他の人も同じように難しいと思っている。絶望的であるなら、他の人も同じように絶望を感じている。
そんな時こそ、自分だけが大きく先に進めるチャンスである。たった1歩を意地で進むだけで、少なくとも99人よりは先を行く事ができると思う。
「出口も見えないのにここまで歩いている人なんて余程の狂人しかいないだろう」というイメージで歩き続けていると、必ず出口が見えてくる。
結局この哲学的なトンネルは、真っ暗ではなく最初から明るいトンネルなのである。自分の周りにいる人間が多ければ多い程それが影を作って暗闇になるが、逆に自分と同じ場所を歩ける人間が少なくなってくれば、段々と光の通り道ができ本来の明るさが見えてくるのだと思う。そして、周りを全く気にせずに自分の歩き方が出来るようになった人のトンネルも常に明るく、距離は定かではないにしろ、いつでも視線の先には出口が見えている。
もはや出口に辿り着けるかどうかは関係なく狂気と執念の域だが、イメージとしてはこれが一番しっくりくる。
見方を変えればヤケクソに近いかもしれない。しかし、「絶対に無理」と思えるような事に理屈や現実性なんて考えずにヤケクソになって取り組んでいると、気付けば自分でも信じられないような結果を残す事が可能だという事を、今までの人生で様々な恐怖を克服していく過程や、FPSゲームのお陰で信じる事ができるようになった。
20代の若造が何を言っているんだと思うかもしれないが、何かに没頭できる人生は楽しい。
たとえそれが人生のマイナスを克服していく作業であっても、自分はそう思う。
そして、相場で成功するかどうか、今はまだ誰にも分からないとしても、
諦める事は絶対に無いと、自分の事を信じている。
ー2021年6月11日(木)ー