今まで70~80冊程の書籍を読んだり勉強を続けてきて、少なくとも自分に適性のあるであろうチャートやメンタルに関する知識だけはある程度身についたと思うし、そろそろ知識を頭に詰め込みまくるフェーズは終えても良いような気がしてきた。
知識だけでは相場で勝てないので実戦第一だという事は分かっていながらも、勉強を怠るのもいけないと思い続けていたが、気付けば実戦での感覚よりも勉強した知識の方が頭の大部分を占めるような感覚になってしまっているのを最近自覚した。
俗にいう頭でっかち状態になっているのかもしれない。
例えば、「含み損が大きくなったら損切りをする」「感情でトレードをしない」「大きなロットで取引しない」などの行動の正しさは万人に共通するだろうし、トレード経験0の人が聞いても正しいと思えるような知識である。
しかし、「実感はないが知識は理解できるので機械的にそれに従う」という状態は長期的に考えるとあまり良くない思考停止状態で、「実戦を続ける中で痛い目を見て、その後に知識の正しさを実感する」というようなプロセスを辿るのが大事なように思える。
「これは前に失敗した事だ!もっと早く知っていれば良かった!」となるパターンの方がずっと健全な気がする。
大きな損・大きなロットというのも人それぞれだし、それらの対策をするにしても、ポートフォリオを調整するのか、損切りラインを調整するのか、そもそも仕掛けを変えるのか、など人それぞれ違う手段がある。そして状況にもよる。
自分が冷静にトレードできなくなるラインや、どのやり方が自分に合うかは実戦で磨いた感覚でしか分からない。
自分が頭でっかちだからそう感じるだけで、逆に知識が少ない状態であれば全く逆の事を思ったかもしれない。でも少なくとも今の自分はそう思っているので、それを改善する方向へ進みたい。
書籍の内容を忘れた頃にはもう一度読み直したり、気になった書籍は適度に読んだり勉強は続けるが、決してそれが第一にならないように気をつけようと思う。
リスク管理に関してはまだ頭でっかちでも良いかもしれないが、手法となると全く話が違ってくる。
手法は人それぞれだし、どんな手法でも成功している人はいると分かってはいたつもりだが、実際は自分の実戦経験が少なすぎて知識に引っ張られ、心の底から自分の思うがままトレードができていなかった事に気が付いた。
過去の記事を読んでいて思い出したのだが、今年の初めに山ごもりをしていた時にも同じ事を考えており、手法に関する書籍を読む頻度が減ってきたりしてはいたが、その事すらも忘れてしまっていた。
しかし最近素晴らしい機会があり、自分の考えた通りにトレードして大丈夫だという強い信念を手に入れる事ができた。
もう忘れる忘れないの次元ではなく、自分の軸として常に存在していくのだろうと感覚的に分かる。
そもそも、他人との違いを可能な限り活かそうと思いトレードの世界へ入ったという動機もあったのではないか。
ここでも長い間自分を殺していた時間があった事をとても勿体ないと思うが、今気づけて良かった。
これからは、自分が思うがままに自由にやり方を考えて、本心と行動のズレをなくしていきたい。
そして、この気付きを与えてくれた偉大な機会に感謝を!
ー2023年8月26日(土)ー